2011/日本 上映時間108分
監督:寺本幸代
原作:藤子・F・不二雄
脚本:清水東
出演:水田わさび、大原めぐみ、かかずゆみ、木村昴、関智一、千秋、沢城みゆき、小林由美子、加藤浩次
(あらすじ)
北極からロボットの足と謎の青い球体を持ち帰ったのび太。すると、のび太の家の庭に空からロボットの部品が降ってきた。「鏡面世界」を使って巨大ロボット"ザンダクロス"を完成させたドラえもんとのび太だったが、ロボットの持ち主の少女リルルが登場。何と、ザンダクロスとリルルはロボットの星メカトピアからやって来たのだった。(以上、シネマトゥデイより)
予告編はこちらのリンクで観てくださいな。
50点
※今回の記事は、「ドラえもん」が大好きな人は読むと不快になる怖れがあるので、絶対読まない方が良いです…。
※今回の記事は、前置きが長いので、感想が気になる人は読まない方が良いかもしれません。
非常に愉快なラジオ番組「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の映画評論コーナー「シネマハスラー」の課題映画になったということで、仕事の合間をぬって109シネマズ木場で観てきました。何とも言えない感じでしたよ (´・ω・`)
頭部がドラえもんでボディがザンダクロス。このデザインはどうなんだろう…。
最初に、僕の「ドラえもん」へのスタンスについて書いておこうと思うんですが(ちょっと偉そう)、藤子・F・不二雄大全集を買っている程度には好きです。ただ、アニメに関しては「もともと単行本の方が好き」というのもありますけど、気がつくと観なくなってまして。僕が大嫌いな言葉を使うと、いわゆる「卒業」をしていたんですよね…。
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で、「大長編ドラえもん」に関しては、「魔界大冒険」までは全部劇場で観てました。「魔界大冒険」は、ファンタジー要素&キョンキョンの主題歌にかなりワクワクさせられた状態で観に行ったんですけど、見終わったら微妙な気分になっちゃいまして。
キョンキョンの「風のマジカル」↓ 今、聴いても胸がときめくなぁ。
僕が微妙に感じるようになった理由は2つ。一つ目は、映画版ジャイアンの"いいやつ"化です。映画になるとジャイアンが善人になるのは、最初はうれしかったんですけど、回を追うごとに「なんかズルくね?」と思い始めて。だって、普段のジャイアンは人の物を取り上げたり、暴力を振るったりと、相当酷い男じゃないですか。それが"共通の敵"に立ち向かう時に男気を見せたり善人になるのはまぁ良いけどさ、不良がたまに掃除したからって「剛田くんっていい人よね 川*^_^*)」的に評価が上がる状況に似ていて、ちょっと納得できなくなってきたんですよね…。そうやって美味しい時にだけ"いいやつ"ぶるなら、なぜ普段からそういう行動をしない!? 僕はお前が普段行使している暴力を絶対忘れないぞ! って、心が狭い意見なのは僕だって分かってるんだから! ヽ(`Д´)ノウワァァァァン
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もう1つは、その前の作品でも触れてたのかもしれませんけど、パラレルワールド的な概念が出てきたこと。なんか「今さらそういう設定を取り入れちゃうの?」的な感じがして、当時、適当なSF小説とかを読み始めていた僕的には逆に乗れなくなってしまったというか。だってさ、そもそも「ソノウソホントを使えば全部解決すんじゃね?」的な世界観なワケだし…。そうなると、通常の一話完結的なドラマだと気にならなかったところが気になっちゃって、「この状況ならあの道具を使えばいいだろ!」的なツッコミを入れるようになってしまったので、劇場には観に行かなくなったんですよね…。
それ以 降は「テレビで放送される時は一応チェックする」程度になりまして。僕的に旧作の「映画ドラえもん のび太と鉄人兵団」はどうだったかというと…。リルルがいじらしかったYO!ヽ(`Д´)ノ いや、今、「鉄人兵団」のwikipediaを読むと「確かにドラえもんが無慈悲にジュドの頭脳を改造するのはヒデェなw」とか思ったりするし、原作も含めて矛盾だらけではありますよ。最後だって「のび太じゃなくしずかちゃんに会いに行けよ」って思うしさ(原作だとリルルとしずかちゃんの触れあいがさらに良い感じで泣ける)。でも、なんか許せたんですよ。だってリルルったら良い子なのだもの… (ノД`) 裸になるシーンではドキドキしたしね、エヘヘ(って、なにこの文章)。
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って、長々と残念な前置きを書いちゃいましたが、僕的に今回の「映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~」はどうだったかと言うと、かなり乗れなかったんですよね…。これは誰も悪くないんですが、僕らの世代のドラえもんはやっぱりのぶ代じゃないですか(なぜか呼び捨て)。その他レギュラー陣の声にも違和感を感じちゃって、最後まで飲み込めなかったというか。特に気になったのがドラえもんが話す時の語尾の伸ばしっぷり。例えば「どこで組み立てよぉかぁ~ん」の「かぁ~ん」部分には激しくイラッとしちゃって…。今の若い子たちはこれに慣れてるんだろうし、仕方ないことなんですけど、僕はどうも生理的に受け付けなかったです。絵のタッチも合わなかったなぁ…。
脚本も原作や旧作の矛盾を改 善するためにいろいろ頑張ったんだろうけど、逆に矛盾が目立つようになってたような。ジュドの扱いを変更した結果、リルルとの友情とか、労働者階級への差別要素が盛り込まれてたけど、そうなると余計に「なんでそんな奴があんな戦闘力を持つボディを与えられたの?」とか思っちゃうじゃないですか。さらに言うと、メカトピアの他のロボットたちの生活描写を入れてたから、「ジュドとリルルが勝手に寝返って多くのロボットたちの存在を消すのって酷くね?」的にも思ったりして(旧作ではあまり気にならなかった部分)。戦闘シーンとかも変にリアルになったから、微妙に感じる箇所が増えちゃったりして。最後、教室にいるのび太の前にリルルと鳥になったジュドが現れても、全然、感動� �きなかったんですよね…。
大体、ピッポというキャラクターは確かに可愛かったけど、恐ろしくあざとくて乗れなくて。結局、勝手に姿を改造するのが酷いし("ボウリングの玉"と話せばいいじゃない)、一方的に「ピッポ」なんてふざけた仇名を付けて呼んだりしてさ、仇名を付けられて不快な思いをしたことがある僕的には「本人が『ジュド』って名乗ってるんだから、そう呼んでやれよ」と思ったし。あの「歌が上手い」設定も非常にどうでも良かったです。その他、のび太が「こっちの話を聞かない善人」って感じがして少し気持ち悪かったり(友だち友だち連呼しすぎ)、挿入歌が多くて面倒くさく感じたり、「ドラミちゃんをサービス的に出すなら最終決戦時� ��手を貸せよ」と思ったりとか、「つーか、ミクロスが全然活躍しないじゃねぇかよ!ヽ(`Д´)ノ」とか、僕はとにかく脳内でツッコミを入れまくりながら観てました。
でもね、一番思うのは、僕が文句を言っても意味がないということです。この映画は「今のドラえもん」を観ている子どもたちに向けて作られた作品なんだし、そもそも原作自体がよくよく考えると「う~ん」という話だったりもするワケで(昔、子ども向けに描かれたマンガですしね)、結局、わざわざ観に行ってクドクド文句を言う僕が悪いんですよ…。
一応、僕的に好きなところもあって、しずかちゃんとリルルの描写は良かったんじゃないかな。あと、いつの間にか自分と同い年になっ� �いたせいなのか、意外と野比玉子さんに萌えました。人間ってのは変わるものですな…(遠い目)。
ってことで、非常に長くなってしまいましたが、僕的にこの映画はあまり受け付けられない感じでした。ただ、やっぱり脳内に刷り込まれている声とか絵柄とか物語とかに思い入れがあるからそうなってるワケで、「今のドラえもん」で育ってる子どもや旧作を観たことがない人は普通に良作として観られる気もするんですよね。だから、もしこの感想を読んで「バカにされた!ヾ(。`Д´。)ノ」って思った人がいたら、あまり気にしないで!
※宇多丸師匠が熱のこもった批評をしているので、興味がある人は要チェック!
原作マンガです。結構好き。
大長編ドラえもん (Vol.7) のび太と鉄人兵団 (てんとう虫コミックス)
旧作。まぁ、今観たらアレなのかもしれませんが…リルルが良い子!ヽ(`Д´)ノ
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